SDGs
持続可能な開発目標への取り組み
精好堂におけるSDGsへの取り組み
水性インキを使用するフレキソ印刷はわが国で段ボール印刷に広く使用されており、印刷工程を通じて揮発性有機化合物を使用していないといった優れた特長があります。
また最近では、フィルム包装の印刷(軟包装印刷)にも水性フレキソインキを使用する事例が目立ってきました。
この分野でも揮発性有機化合物が極めて少量しか使用されず、フィルム印刷では画期的な技術となっています。
フィルムへの水性フレキソ印刷は始まったばかりですが、その環境優位性や省エネルギー性などから今後の高い成長性が期待されており、当社も製版業の立場から水性フレキソ印刷の普及に積極的に取り組んでいます。
SDGsレポート
活動の歩み
これまでの主な活動の歩みは以下のとおりです。
2019年 | 7月 | ● SDGsプロジェクトチーム発足 |
2020年 | 1月 | ● 外務省登録「ジャパンロゴマーク」の使用許可 |
7月 | ● SDGs委員会設置(以後、1・2回/月委員会開催) | |
2021年 | 1月 | ● 「年間取組計画」の策定 |
3月 | ● 全拠点に社内掲示板・提案箱を設置し、全社に活動を周知 (掲示板設置で活動状況の「見える化」を図り、当事者意識を育むツールとして提案・意見箱を設置) |
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4月 | ● KPIに基づき、「部署毎の取組」と称した社内SDGs活動強化期間を開始(~6月末) (委員会による定期的な社内巡回によりフォローアップ) |
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7月 | ● 目標に、ジェンダー平等として「女性が活躍できる職場環境整備を推進しよう」及びCO2排出の削減として「温室効果ガス排出60%削減」を追加 | |
11月 | ● 2019年6月迄の1年間と比べ、2020年6月現在で、取組目標のうち特に身近な目標である「電力使用量の削減」及び「用紙使用量の削減」について進捗を掲示、周知 | |
● 当ホームページにSDGsレポート・活動報告を掲載 | ||
12月 | ● ● 「女性活躍推進委員会」及び「健康経営推進委員会」が発足し、取組が遅れていた目標3、5及び8への取組が具体的に始動 | |
2022年 | 4月 | ● 第2回「部署毎の取組」を開始し、社内全部署の共通課題・各部署の固有課題に対する取組を行う(~6月末) (委員会による定期的な社内巡回に加え巡回強化週間を設け、取組支援・フォローアップ体制を強化) |
6月 | ● 再生電気への契約切替えにより、Scope2におけるCO2排出を実質ゼロ達成 | |
7月 | FARM導入 | |
8月 | ● 「再エネ100宣言RE Action」協議会加盟 弊社名刺へ再生電気使用のロゴマーク掲載 |
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9月 | ● 関東工場に太陽光発電設備増設 ● SDGs委員会内勉強会開催 |
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10月 | ● 第7回全社ストレスチェック実施 ● 女性活躍推進委員会 ダイバーシティ取組企業訪問 |
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11月 | ● 健康経営推進委員会 健康企業宣言STEP1 評価レポート申請 | |
12月 | ● 健康経営推進委員会 健康優良企業「銀の認定証」取得(認定 協銀第659号) | |
2023年 | 5月 | ● 気候変動対策促進ネットワーク「気候変動イニシアティブ」に参加 |
6月 | ● 温室効果ガス排出の削減効果を測定した結果、CO2排出量396トン/年(25mプール400面分)の実質ゼロを実現した ● 業務の更なる改善のために、全部署を対象としたアンケートを実施 |
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9月 | ● 第8回全社ストレスチェック実施 | |
10月 | ● 全拠点を対象とした効率化の技術研修(理解深耕)を実施(~12月) | |
11月 | ● 全女性従業員を対象にヒアリングを実施 | |
12月 | ● ● ● 三委員会合同で全社での「ノー残業デー」キャンペーンを開始(~2月) |
※緑部分が今回追加した活動の歩みになります。
● SDGs委員会
● 女性活躍推進委員会
● 健康推進委員会
の活動になります。
SDGs達成に向けた当社の取り組み
エネルギーの効率的運用・管理をしよう
- 電力使用量30%削減
全拠点使用照明LED化等、使用頻度や必要性の高い設備から順次見直しを行っている他、関東工場太陽光発電システムを積極活用し、環境への貢献レポートを公開しています。
また、新設備導入や設備更新時の省エネルギー性能に関する検討及び、クールビズ、ウォームビズ、休憩時・不要時の消灯実施について、これまで以上に重要視・推進していきます。 - 原材料使用量の最適化実現
『3M(ムリ・ムダ・ムラ)の排除』と『HP(Hyper Performance):効率的かつ合理的な新生産システム採用の推進』により、作業の一層の効率化を図るのと同時に生産活動に必要な電力量の最少化を目指していきます。
製品のミニマム化による資源消費量を削減しよう
- 現状の樹脂製品の薄型化を進めて資源消費量の大幅削減を実現する
製版技術開発と新樹脂採用により、主力製品の薄型化は樹脂体積比で現状の43%まで 削減可能となります。サプライヤー様から原材料として調達するプラスティックス(樹脂)量の削減を実現して資源消費を抑え、当社では生産活動の省エネルギー化が進むだけでなく、ユーザー様では最終的に廃棄物の削減にも直結すると言った、ステークホルダー間で優れた効果が期待できます。薄型化を普及させて、厚型製品から切り替えるためにユーザー様と協力していきます。
温室効果ガスの排出を60%削減しよう
- 原材料使用量の最適化実現
3M排除とHP推進を実現して、作業の効率化を図るのと同時に原材料使用量の最少化を目指して、LCAの観点からCO2削減を進めていきます。
毎月の版材料歩留り率を算出し社内公表していますが、更に周知することによって各部署に意識を浸透させ、目標達成を目指します。 - 脱有機溶剤への取り組み推進
フレキソ印刷は他の印刷方式に比べ少ないインキ量で幅広い種類の素材に印刷することができますが、その中でも水性フレキソ印刷のインキは有機溶剤の代わりに「水」を使用するため、乾燥時のVOCの排出もほとんどありません。また乾燥に要する時間も短縮化されるために、脱有機溶剤への取り組みはCO2排出につながる電力使用量も大幅に削減できます。
当社では製造工程で洗浄液として有機溶剤を利用していますが、今後の取り組みの中で脱有機溶剤を促進してCO2排出削減を実現していきます。 - 再生エネルギー利用の促進
使用電力における太陽光発電を少しでも増やすとともに、小売電力会社から購入する電力を通常電力から再エネ電力へ切り替えていくことで電力の再エネ化を促進していきます。
女性が活躍できる職場環境整備を推進しよう
- 女性が安心して働ける環境の整備
これまでも女性が安心して働ける環境の整備に長年取り組んできており、なかでも女性の育児支援に取り組んだ結果、女性社員の育児休業取得率は100%を達成しており、今後もこれを維持していきます。
また、業務上での内容、待遇、キャリアパス等での男女格差はなく平等ですが、「女性活躍推進委員会」を創設し、以下の各点の拡充に取り組んでいきます。 - 女性の配置の偏りの極小化
部署により、女性社員の配属が少ない部署があります。従来に比べ営業部は女性社員の配置が増えましたが、製造部の一部では皆無の部署があります。
インタビュー、社員研修等をもとに社内キャリアパスの見直しを図るとともに、労働形態に関する施策等の導入を検討し、偏りをなくした配属の実現を目指します。 - 女性の社員割合、管理職数の増加
公平な採用活動のもと、より計画的な女性社員の採用に取り組み、今後5年間で女性社員割合30%以上を目指します。
また社内キャリアパスの見直しを図るとともに育成研修制度を充実させ、管理職に占める女性の割合を20%以上にしていきます。
バランスが取れた働きやすい勤務体系を整備しよう
- 作業の効率化や勤務シフトの一層の多様化など、働き方改革への取り組み
あらゆる業務の再定義を行い、業務効率改善のために新しい仕組みを策定するとともに、3M排除とHP推進により、持続的に作業の効率化を図っています。
勤務シフトの一層の多様化と同時に、製造計画の高度化に取り組んで、更なる生産効率改善を行います。
そのために、常に業務改善を視野に入れた活動を行い、新設備導入などを併用しながら、継続的な業務効率を改善し、人材面でも育成研修制度によって一人一人の能力開発を進め高度業務に対応できるようにして業務高速化を実現していきます。
また、育休・介護休・時短制度など、社員をサポートできる制度の活用を更に推進していきます。
人として成長するために様々な研修制度を浸透させよう
- 社内外研修の充実
社員のライフステージに沿って支援できるように職場環境作りに取り組み、社内外の皆様と協力して教育・育成を推進していきます。
社内OJT、社外研修への参加、ユーザー様やサプライヤー様を講師に招いて専門知識研修の企画・実施の他、推奨資格取得支援制度の活用を行っていますが、より体系的・継続的に充実させ、人材の成長を支援していきます。
環境性能が優れた水性フレキソ印刷を世界に拡げよう
- フレキソ印刷関連団体行事等に参加し、状況および活動を公表
フレキソ印刷関連団体行事に留まらず広く印刷関連行事へ参加して、状況および活動の公表を行う他、展示会や研究発表会の機会を通じて環境面と技術面からフレキソ印刷の優位性等を紹介・発表しています。
独自の最新製版技術を用いた印刷成果および取り組み事例の紹介、当社工場をオープンハウスとしたフレキソの紹介など、お客様・サプライヤー様や地方自治体と協力し、フレキソ事業認知・浸透を目指した啓蒙活動に取り組んでいます。
展示会出展
紙の使用量が大きい業界の中で、ペーパーレス化促進による資源利用効率の向上を目指そう
- 現行使用量からの50%削減
紙媒体資料を順次データ化、サーバーおよびクラウド上で管理・運用できるようにします。
また、新生産システムの開発を行ってペーパーレス活動を推進します。 - グリーン購入比率30%向上
FSC認証紙の使用推進と併せて、グリーン購入ガイドラインに準じた消耗品の購入の更なる推進を行います。
輸送用段ボールのFSC認証原紙化についても検討します。
廃棄物を削減しよう
- 一般廃棄物30%削減
ペーパーレス化と併せて、事業系一般廃棄物の3Rにより減量と資源化に取り組みます。また紙コップ等の使い捨て容器等の使用抑制により一般廃棄物の削減を行います。
さらに、製品の梱包・包装方法について見直しを行い、プラ材使用・過剰包装を抑制していきます。 - 産業廃棄物30%削減
マニフェストを作成し、産業廃棄物の適切な管理を行います。
製品薄型化の普及に伴い使用材料から発生する廃棄物が削減する効果を利用するとともに、製造工程の効率化により産業廃棄物発生率を削減します。
働く人の健康を守り、維持促進しよう
- 溶剤の暴露等、業務上の事故から従業員の健康を守るためのガイドラインの策定
現在の安全衛生委員会を統合するかたちで健康経営推進委員会を創設し、毎年実施している健康診断やメンタルヘルスチェックにより、引続き心身の健康を守っていきます。
併せて業務上の事故や従業員の健康を守るためのガイドラインを策定します。
研修や資格取得等を通じて、溶剤等化学物質の使用方法、保管・管理方法、処理方法等について適切かつ安全な取り扱いを徹底して、定期的に記録・管理を行う体制を維持します。