全世界共通の問題となっている地球温暖化は、世界各国での取組みにもかかわらず、以前に増して異常気象も多発し、人類の生活と地球上の動植物、そして地球環境に深刻な影響を与えています。

精好堂では温暖化の原因となる温室効果ガスの排出削減という課題に向き合い、脱炭素社会に向けた戦略投資を行っています。SDGs活動を行う中でCO₂排出量削減を目指し、①原材料使用量の最適化　②脱有機溶剤への取組み　③再生エネルギー利用と、2020年から3つの活動に取り組んでいます。

原材料使用量の最適化については、お客様のご理解とご協力を頂きながら、主力製品のミニマム化（薄型化）を推し進め、使用する材料プラスチック量を削減して資源消費を抑え、生産活動に関わる省エネルギー化と低炭素化が進んできました。
脱有機溶剤への取組みについては、2022年6月に設備した水現像製版システムが課題解決の第一ステップになることを期待しています。このシステムでは脱有機溶剤化が実現するだけでなく、当社従来の製版工程に比べて使用電力量も抑制できます。今後、製版工程の脱炭素化と省エネルギー化を進めるため、このシステム稼働を最大化できるように取り組みます。
そして再生エネルギー利用については、6月初旬から各事業所で順次再エネ電力（RE100）への契約切替えを行い、6月22日までに全社での切替えが完了。このことによりScope2におけるCO₂排出量は実質ゼロを達成しました。今後もLCAの観点からCO₂排出量の更なる削減を進めます。

また精好堂は、2020年から2029年までの長期経営構想で、本業を通じた「社会的価値の創造」と「経済的価値の創造」を両立させ、持続的に企業価値向上を追求していきます。
その取組み3年目となる2022年度にはデジタルテクノロジーを活用してDXを推進します。当社には現在までにDXを推進できた分野と、デジタルとの親和性が低くデジタルテクノロジーの活用が遅れていた分野があります。今年度は直近数年に亘る研究開発の成果をこの分野に投入して、ビジネスモデルの革新的リニューアルに挑戦します。

私たちはこれからも全従業員の力を結集して、私たちができる社会課題解決に取り組み、ステークホルダー様始め地域と社会に貢献して参ります。
今後も皆様の変わらぬご支援を賜りますよう、宜しくお願い致します。