FA-Suite CCC 「CCC*:一貫全自動製版装置」は刷版製造の全工程を一気通貫に行う、最新製版システムであることに加えて、製版工程でVOCを使用せず環境性能の高い統合システムになっています。 CCC*(Crystal Clean Connect):旭化成殿・エスコグラフィックス殿・コングスバーグ殿の共同開発による統合製版システム) 具体的には、デザインデータの描画工程、主露光工程、洗滌工程、乾燥工程、後露光工程から版の切り分け工程までの6つの製版工程を全自動に行うことができます。 これまで複数工程を別々の装置で行い、各工程間の手作業による移動・操作を要していたことから、この一貫システム導入により各工程間の人為的ミス及び作業員の熟練度による品質のばらつきを無くし、品質の向上と安定化が見込まれます。 また、本装置の洗滌工程では有機溶剤(揮発性有機化合物(VOC))を用いず、アルカリ性の水性洗浄液を用いる水現像方式を採用していることから、製版工程における有機溶剤排出はゼロになり、CO2削減に取り組む社会へ貢献します。さらに、当社オペレーターの安全・健康推進にも期待できるシステムになっています。 すでに当社では全社的に再生可能エネルギー100%電力のRE100使用に切り替えているため、本装置のゼロVOCとRE100によって、当社の水現像製版はわが国で初めてCN(カーボンニュートラル)で製品を製造する先進統合製版システムということになります。 併せて乾燥時間の短縮により使用電力そのものを大幅に抑え、環境負荷低減への対応も一層進めてさらに「脱炭素化」を進めます。 そしてこの高性能システムの導入は、環境性能が優れたフレキソ印刷の普及・拡大に大きく貢献できると期待しています。 CCCもFA-Suiteの中で稼働する事になり、フレキソ製版の環境性能高度化・高生産効率化を実現する事が期待されています。